紫微斗数の星辰入門:南北斗と人事主星
紫微斗数の虚星設計を解説。中斗・北斗・南斗が人事をどう表すか、陰陽五行と男女星で六親・対人関係を読む方法を学びます。
象数心学の基礎知識 - 星辰入門
紫微斗数(しびとすう)の星辰は、民間信仰における星君の名に由来します。それぞれの星辰には意味と象徴があり、命理推算に用いる記号とみなすことができます。
星辰はそれぞれ人や事の形態を表し、紫微(しび)、太陽(たいよう)、太陰(たいいん、月)によって一つの星図が描き出されます。
中斗星系
紫微が左輔(さほ)、右弼(ゆうひつ)、文昌(ぶんしょう)、文曲(ぶんきょく)を率います。中斗(ちゅうと)は「中心」という意味を持ち、紫微を中核として、左輔・右弼、文昌・文曲が組み合わさることで命主に増益の効果をもたらします。反対の場合は、減算として理解します。
北斗星系と南斗星系
- 太陽が天機(てんき)、武曲(ぶきょく)、天同(てんどう)、廉貞(れんてい)を率います
- 太陰が貪狼(とんろう)、巨門(きょもん)、天梁(てんりょう)、破軍(はぐん)を率います

南斗(なんと)と北斗(ほくと)には合わせて十の星があり、十天干、すなわち陰陽五行を表します。星辰の主な意義は、陰陽五行を通じて「万物を類化する」ことにあります。太陽と太陰を二つの大きな比較軸とし、さらに五行によって人生のさまざまな様相を類比します。
- 北斗は太陽が天機、武曲、天同、廉貞の四星を率い、逆行して陰に属します
- 南斗は太陰が貪狼、巨門、天梁、破軍の四星を率い、順行して陽に属します
人・事に対応する宮位の主星
星辰には、人・事・物に対応する本来の宮位配置があり、その宮位の本来の主星を表します。『紫微斗數全書』(しびとすうぜんしょ)にも、各宮の主星が記されています。たとえば破軍は夫妻・子女・奴僕を表し、武曲は財帛の主、廉貞は官禄の主とされます。また、太陽は父、太陰は母を表すなどの意味もあります。星辰には、それ自体の論理的な働きがあります。
星辰の男女論
星辰は人・事・物を表すだけでなく、陰陽による比較と五行による分類によって男女を判断するためにも用いられます。男性星・女性星から、兄弟、父母、夫妻、子女、交友など、五倫六親を判断できます。

南斗・北斗の十星は、河図五行納甲の左右によって男女に分けられます。上図のとおりです。
- 男性星:天同(壬)、天機(乙)、貪狼(甲)、太陽(丙)、天梁(戊)
- 女性星:廉貞(丁)、破軍(庚)、巨門(己)、武曲(辛)、太陰(癸)
註:古曰「乙為甲妹庚妻」,天機與破軍在性別上有互綜關係。另外廉貞祿忌男女不同,也另有其理。
日本語訳:古くは「乙は甲の妹であり、庚の妻である」といいます。天機と破軍には、性別上、相互に交錯する関係があります。また、廉貞の禄・忌は男女で異なり、これにも別の理があります。
十星が主に表すのは形態であり、男女を第一の判断論理とするものではありません。星辰の推論原則は、人・事・物の判断を主とします。男性星・女性星は、六親や人間関係を推論する際に多く用いられます。
したがって、男性星が必ず男性を、女性星が必ず女性を表すとは限りません。
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