象数心学の四化入門:得失
紫微斗数の象数心学では、宮位は自化を通じて取引を行い、その取引は得失の問題も示します。
象数心学の基礎知識 - 得失の紹介
命を論じるとは、命における得と失、成功と失敗を論じることです。紫微斗数(しびとすう)の体系では、四化が先天の所有を決め、自化は変化と得失を示します。広義には、向心の一方が得、離心の一方が失です。
生年四化の分配という概念

来因が疾厄宮にあり、生年の禄が官禄宮にある場合、自分が新しい事業を起こす、あるいは仕事に積極的に取り組むことを指し得ます。 この禄は財帛宮へ化入し、定象のあとでは、人生において努力して働けばお金を稼げる、という意味になります。
化出側の宮位では、子女宮・夫妻宮・父母宮が同時に化出しています。 これは、自分がお金を稼ぐ一方で、彼らの仕事が同時に減る、あるいは働かなくなる、と理解できます。
比較して論じれば、自分の事業は彼らより積極的で、より稼いでいる、とも言えます。
得失・有無の概念

化入も化出もない場合、四化が分配されていないことも表します。 本宮と対宮だけで得失と有無を論じるにすぎません。来因宮が父母にあり、官禄に右弼(ゆうひつ)の化科があるとします。 これは、ある仕事が両親の紹介である、あるいは両親が自分に残したものだ、ということを示します。科は認授・認可だからです。 もちろん、仕事が学問・学科と同じである、とも理解できます。
官禄宮が正であれば、夫妻宮は反となります。
- 得失から解せば、自分が両親から与えられた仕事や商売を引き継ぐ一方で、配偶者とは別れたり関係が変化したりする可能性があります。
- 有無から解せば、自分の仕事が学問・学科と同じであれば、彼女ができなくなる、という意味にもなります。
得る・失うという化入の概念

化入が一つだけなら、その宮位がすべてを得ることになります。これはきわめて直観的な概念です。 しかし得失は相対的であり、この宮位が得たということは、対宮が失ったことも表します。
来因宮が兄弟で、生年の忌が田宅宮にあり、向心の忌が一つだけ父母宮へ化入しているとします。 兄弟宮は血縁関係として論じられ、田宅は字義どおり家屋です。
自分の田宅を両親に与えたとして、対宮の疾厄は何と理解できるでしょうか。 失・無の角度から解けば、一人でいる自由を失った、あるいはもともとの空間がなくなった、と読めます。
この命では第四大運のとき、兄弟宮と大限の財帛宮が重なり、両親や兄弟姉妹も自分の家へ引っ越してきました。
未有という変化の概念

宮位の化出は、「いずれはある」とも理解できますが、時間の流れが必要です。 いわゆる未有とは、一生のうちにこれから持つ、という意味です。 その宮位を経てはじめて得始めたり、変化が生じたりします。
官禄宮に忌があり、財帛宮から忌が化出している場合、第五大限に至ったときに変化します。 同じ官職や命宮が重なったときに出来事が起こり、命主はこの第五大限で退職しました。
先有の概念

生年四化は「ある」ことを示します。定められた事業や事柄があり、第五限まで続いて終わります。 もちろん、幼少期から老年まで学び続ける一つの類象としての学科、とも読めます。 あるいは、ある仕事が自化によって、ある大限で始まる、とも言えます。
後有の概念

生年四化が踏まれても、必ずしも「ある」とは限らず、後有である可能性もあります。 畢竟、自化は縁(補助要因)であり、条件が揃ってはじめて起こり得ます。 命主が第五大限より前に関連する類象をずっと持たなければ、第五限で引き起こされます。
時間範囲を限定する概念

単一の化入は、ある宮位で得る類象と、ある時点——たとえば年や十年大運——を表します。 複数の化入と化出が同時に現れると、複数の所有と変化の時間範囲が生じます。
大運の財帛に天梁(てんりょう)の禄があり、酉宮と子宮へ化入していれば、酉年から子年までお金がある、と理解できます。

逆に言えば、卯宮から午宮にかけて化出があるときは、失う時間範囲と理解できます。 得失は相対的な概念です。前述のとおり、ある期間の得は別の期間の失を表し、ある期間の失は別の期間に稼いでいることを意味します。 このような得と失、有と無の概念には、さまざまな人生の物語を描く形態が、なお多く存在します。
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